sagitta_luminis
創作の原稿、設定置き場
に更新 by sagitta_luminis
〇賜主とエクリプスのブレスレットや健人、そしてリュミエへの思惑
健人パートにおけるエクリプスの設定として、以前にギルよりモルへ、以下のような提案をさせてもらいました。
1.ブレスレットの魔法と賜主の呪いの基礎構造は同じ。
に更新 by sagitta_luminis
「お前より、あの娘さんに事情を聞いた方が早いかもな」
安場佐田の店長、佐田義治はアルバイトの花森健人に言った。
「店長ホント、申し訳ありません。ただ俺も気が動転していて、全くうまく説明ができません」
に更新 by sagitta_luminis
深夜の展望台のデッキ、そのベンチに少女が一人。さめざめと泣いていた。そこを通りがかったある青年は、その姿に胸を傷めていた。
「…どうしたの?…大丈夫?」
不審者と疑われても仕方ない。だが、少女のあまりに悲痛な様相にとうとう声をかけてしまう。警戒させな...
に更新 by sagitta_luminis
そして槍による刺突は遮られる。他でもない、変身した花森健人本人の手によって。
その右手からは血が滴り、今も十字架の槍が目の前に迫ってきている。一方で健人の目は血走っていた。目覚めたばかりにも拘わらず、極限状態の異様な拍動と高揚感が心身に満ちている。
...
に更新 by sagitta_luminis
「…わかった。まず私が持つ情報と見立てとしては…」
上坂蓉子はそう言うと、スマートフォンを取り出した。そして打ち込んだメモをネーゲルに向けて見せる。
"あなたを追跡しているというのは、恐らく公安か嘱託機関"
に更新 by sagitta_luminis
「絶望、か――」
午後12時46分、英道大学の学生ホール。桧山初樹はノートパソコンを開き、事件に関する資料と顔を突き合わせていた。ネーゲル。既存の人知を超えた彼の存在は、自身の存在をコンピュータプログラム、或いは所謂AIに近いと例え、ブレスレットの持...
に作成 by sagitta_luminis
6-1.
翌朝。心羽は病室でひとり。起きようとしてみるものの、やはり左脚に激痛が走り、横になっていることしかできない。
やがてエイミーがお見舞いに来る。
に更新 by sagitta_luminis
その後も殺した。朝憬市東部に現れた三体の影魔を。身体の疲労と意識の苦痛が花森健人を包む。息苦しさに肩が震えた。自身が戦う直前まで襲われ、逃れようとしながらも叶わなかった人々は、既に皆その姿を消していた。周囲にはもう誰もいない。
苦戦した。ハチを思わせ...
に更新 by sagitta_luminis
「お前、つけられとるぞ」
5月16日、午前9時47分。花森健人は自宅にて唐突に声をかけられた。そこに居たのは面を着けたような顔をした白い小人。今尚続く超常的な現象に、僅かに慣れた気がした自身を、寧ろ危うく思いながらも小人に辟易と返事をする。
「何、お...