大枠、設定等の文章化2 version 2

2024/09/07 08:00 by someone
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白紙大枠、設定等ページ文章化2
9.花森健人を逃した。またレガリアの反応も見失った。これは七兄妹、ひいてはエクリプスら全体にとって大きな失態だった。しかしそもそも、相手はレガリアと賜主自身の力を持った存在。当人はその意味に対し無自覚であっても、刺激すれば次に何を起こすか予測できない。まさしくイレギュラーである。二度アプローチをかけながら花森健人を確保できなかったのは、いずれも自身らの起源たるレガリアと賜主の力が花森健人の牙となり、それが自分たちに向いている故とも言えた。力でこれを攻略することはできない。
またその力がそこにある以上、賜主自身も花森健人の下に居ると考えられる。しかし如何なる理由か呼び掛けに応じることはない。であるならば、またエクリプスらの道理で考えるなら、ここで打破するべきは花森健人の心である。
知的生命の心、その脆い心や絶望など幾度となく喰ってきた彼らにとって、そちらの方が余程容易い。彼の者を調べ上げる。エクリプスたちは次の謀に舵を切った。
 一方で花森健人は、夢の中で燎星心羽とレガリアを介し交信していた。話したいこと、聞きたいことが山ほどあった。「このブレスレットは何だ」「奴らは何故これを狙っているのか」「君はどういう人なんだ」ーー。
「ごめんなさい、私にも私が殆どわからないの。そのブレスレットも、何か大切な物だってことしか…」
心羽はそれらに対する回答を持ち合わせておらず、表情を曇らせる。そんな馬鹿な話があるのか。しかし健人は脳裏に過ったその言葉を呑むしかなかった。折角の再会にそんな辛い言葉をぶつけるには、静かに目を伏せた心羽の顔は、あまりに沈痛なものだったから。故に一つ、深く息を吸う。
「…あのさ、心羽ちゃん、あれからどうしてた?」
「私が、あなたに名前をもらってから?」
「うん」


コメント1
どもですモル、ギルですw
ちょっと大きな進展は書けてないかもですが、心羽と健人の交信を、もうここで初めてしまおうというタイミングになりまして。モルのご意見がまず欠かせないところになってしまいました…ただ、ギルも進められるところまで進めようと思ってこうしてるだけなので、モルにプレッシャーをかけてないといいなというところです。
とはいえ交信のシーンは慎重に書きたいので、現状ギルの文章は一度打ち止めとしますねw


      

9.花森健人を逃した。またレガリアの反応も見失った。これは七兄妹、ひいてはエクリプスら全体にとって大きな失態だった。しかしそもそも、相手はレガリアと賜主自身の力を持った存在。当人はその意味に対し無自覚であっても、刺激すれば次に何を起こすか予測できない。まさしくイレギュラーである。二度アプローチをかけながら花森健人を確保できなかったのは、いずれも自身らの起源たるレガリアと賜主の力が花森健人の牙となり、それが自分たちに向いている故とも言えた。力でこれを攻略することはできない。
またその力がそこにある以上、賜主自身も花森健人の下に居ると考えられる。しかし如何なる理由か呼び掛けに応じることはない。であるならば、またエクリプスらの道理で考えるなら、ここで打破するべきは花森健人の心である。
知的生命の心、その脆い心や絶望など幾度となく喰ってきた彼らにとって、そちらの方が余程容易い。彼の者を調べ上げる。エクリプスたちは次の謀に舵を切った。
 一方で花森健人は、夢の中で燎星心羽とレガリアを介し交信していた。話したいこと、聞きたいことが山ほどあった。「このブレスレットは何だ」「奴らは何故これを狙っているのか」「君はどういう人なんだ」ーー。
「ごめんなさい、私にも私が殆どわからないの。そのブレスレットも、何か大切な物だってことしか…」
心羽はそれらに対する回答を持ち合わせておらず、表情を曇らせる。そんな馬鹿な話があるのか。しかし健人は脳裏に過ったその言葉を呑むしかなかった。折角の再会にそんな辛い言葉をぶつけるには、静かに目を伏せた心羽の顔は、あまりに沈痛なものだったから。故に一つ、深く息を吸う。
「…あのさ、心羽ちゃん、あれからどうしてた?」
「私が、あなたに名前をもらってから?」
「うん」

コメント1
どもですモル、ギルですw
ちょっと大きな進展は書けてないかもですが、心羽と健人の交信を、もうここで初めてしまおうというタイミングになりまして。モルのご意見がまず欠かせないところになってしまいました…ただ、ギルも進められるところまで進めようと思ってこうしてるだけなので、モルにプレッシャーをかけてないといいなというところです。
とはいえ交信のシーンは慎重に書きたいので、現状ギルの文章は一度打ち止めとしますねw