No.? version 22
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No.0´α000 其れは―――
始まりは悲哀からだった。
その中にあって、尚も呼吸を続けるには、その出会いは必要だった。
二柱の神は、抱いていた憧憬の先に互いを見つけた。
二柱は互いを知らない。だがその存在は確かに感じていた。
二柱の一方は物語を抱き、一方は詩を携えていた。
物語の神は、世界に美しさを見出すべく詩を作るも、言葉を紡ぐこと難く、涙した。
言葉の神はその涙を知るも、だが言葉で涙を拭うことは叶わず、悲しき言葉を物語の神に向けた。
詩の神は、世界に美しさを見出すべく詩を唄うも、世界に伝えること難く、涙した。
言葉の神はその涙を知るも、だが言葉で涙を拭うこと叶わず、悲しき言葉を物語の神に向けた。
しかして、二柱は詩と言葉を編み、物語とする。
その先に見出されるものを信じて。
其れは、慈しむ希望
其れは、唯一の贖い
其れは、贈りあう貰い火
其れは、...繋ぐ――
始まりは悲哀からだった。
その中にあって、尚も呼吸を続けるには、その出会いは必要だった。
二柱の神は、抱いていた憧憬の先に互いを見つけた。
二柱は互いを知らない。だがその存在は確かに感じていた。
二柱の一方は物語を抱き、一方は詩を携えていた。
詩の神は、世界に美しさを見出すべく詩を唄うも、世界に伝えること難く、涙した。
言葉の神はその涙を知るも、だが言葉で涙を拭うこと叶わず、悲しき言葉を物語の神に向けた。
しかして、二柱は詩と言葉を編み、物語とする。
その先に見出されるものを信じて。
其れは、慈しむ希望
其れは、唯一の贖い
其れは、贈りあう貰い火
其れは、...繋ぐ――