No.? version 21

2021/07/12 19:40 by someone
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No.0´α000 其れは―――
始まりは悲哀からだった。
その中にあって、尚も呼吸を続けるには、その出会いは必要だった。
二柱の神は、抱いていた憧憬の先に互いを見つけた。
二柱は互いを知らない。だがその存在は確かに感じていた。

二柱の一方は物語を抱き、一方は言葉を携えていた。
物語の神は、世界に美しさを見出すべく物語を作るも、言葉を紡ぐこと難く、涙した。
二柱の一方は物語を抱き、一方はを携えていた。
物語の神は、世界に美しさを見出すべくを作るも、言葉を紡ぐこと難く、涙した。
言葉の神はその涙を知るも、だが言葉で涙を拭うことは叶わず、悲しき言葉を物語の神に向けた。

しかして、二柱は物語と言葉を編。
その二つが一つとなる先に見出されるものを信じて。
しかして、二柱はと言葉を編み、物語とする。
その先に見出されるものを信じて。


其れは、慈しむ希望
其れは、唯一の贖い
其れは、贈りあう貰い火
其れは、...繋ぐ――








      

始まりは悲哀からだった。
その中にあって、尚も呼吸を続けるには、その出会いは必要だった。
二柱の神は、抱いていた憧憬の先に互いを見つけた。
二柱は互いを知らない。だがその存在は確かに感じていた。

二柱の一方は物語を抱き、一方は詩を携えていた。
物語の神は、世界に美しさを見出すべく詩を作るも、言葉を紡ぐこと難く、涙した。
言葉の神はその涙を知るも、だが言葉で涙を拭うことは叶わず、悲しき言葉を物語の神に向けた。

しかして、二柱は詩と言葉を編み、物語とする。
その先に見出されるものを信じて。

其れは、慈しむ希望
其れは、唯一の贖い
其れは、贈りあう貰い火
其れは、...繋ぐ――