禁忌の魔法 1.星渡りの旅人 version 1

2023/10/20 16:17 by sagitta_luminis sagitta_luminis
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究極の魔法 1.星渡りの旅人
@[TOC]

##### 1-1.
ルクスカーデン王国の第一王女リュミエは、量子望遠鏡の置かれたベランダで星空を観察しながら、父親のエドウィン王と雑談に興じていた。リュミエ王女はエドウィン王から、夜空に浮かぶ星たちのひとつひとつにそれぞれの世界があること、その中で瞬きの間に生まれては死んでを繰り返す弱く儚い小さな輝きのことを“人”と呼ぶこと、そしてリュミエ自身もまた、その輝きのなかのひとつであることを聞く。

##### 1-2.
王城の一室にて。エドウィン王、グレイス王妃、リュミエ王女、ジェイムス王子の四人家族で食事を囲みながら雑談を交わし、団欒とした時間が流れる。リュミエ王女は望遠鏡で見た星たちに家族で行ってみたいと提案する。

##### 1-3.
数日後。都合が揃った4人は旅行に出る支度を整えている。その際、エドウィン王は家族に様々な注意事項を共有する。まず旅行先である星はルクスカーデンとは異なる次元にあること、そのため本当の肉体で行くことはできず、その次元用に調整済みの投影された身体に魂を転移する形での旅になること(持ち込みたい荷物も同じように投影で持ち込む形になることも含む)、また次元が異なるため旅先にいる間はルクスカーデン内での時間は進まず、旅行から帰ってくる時刻は出発した時刻の直後になること、はぐれてしまったらセーフティであるブレスレットを起動してルクスカーデンへと帰ってくること、その他もろもろを伝達する。さらにリュミエ王女は興味本位で質問し、旅先でも空腹感や疲労感はあるため適時食事や睡眠をとること、旅先での怪我や病気は帰ってきたら治っているが決して死んではならないこと、旅先でのお土産は持ち帰れないことなどを聞き出す。

##### 1-4.
初の旅行先は地球という星の朝憬市という街。リュミエ王女は次元跳躍による酔いで早速体調を崩し、初日は宿屋で時間を潰す。(旅程に関しては未定。)数日ほど滞在して帰還。

##### 1-5.
数年後。次元旅行にハマったリュミエ王女は度々家族での旅行を提案し、家族の予定が合わない時は1人でも旅に出るようになった。旅先での経験から魔法に頼らないサバイバル術や、現地の人とのコミュニケーションスキルなど多くの技術を得る。さらに旅先で様々な人と出会い、たくさんの友達を作り、幾多の世界に知り合いを増やしていった。この時のリュミエ王女に孤独という言葉は無縁だった。

##### 1-6.
リュミエ王女の存在は「星渡りの旅人」として様々な土地で噂として言い伝えられ、その噂はエクリプスの耳にも届くようになる。
エクリプスはリュミエ王女の「星渡り」の能力を求め、言い伝えの残る土地に姿を現して調査するようになる。
やがて、リュミエ王女が再訪した際にエクリプスと邂逅することになる。      

目次1-1.1-2.1-3.1-4.1-5.1-6.

1-1.

ルクスカーデン王国の第一王女リュミエは、量子望遠鏡の置かれたベランダで星空を観察しながら、父親のエドウィン王と雑談に興じていた。リュミエ王女はエドウィン王から、夜空に浮かぶ星たちのひとつひとつにそれぞれの世界があること、その中で瞬きの間に生まれては死んでを繰り返す弱く儚い小さな輝きのことを“人”と呼ぶこと、そしてリュミエ自身もまた、その輝きのなかのひとつであることを聞く。

1-2.

王城の一室にて。エドウィン王、グレイス王妃、リュミエ王女、ジェイムス王子の四人家族で食事を囲みながら雑談を交わし、団欒とした時間が流れる。リュミエ王女は望遠鏡で見た星たちに家族で行ってみたいと提案する。

1-3.

数日後。都合が揃った4人は旅行に出る支度を整えている。その際、エドウィン王は家族に様々な注意事項を共有する。まず旅行先である星はルクスカーデンとは異なる次元にあること、そのため本当の肉体で行くことはできず、その次元用に調整済みの投影された身体に魂を転移する形での旅になること(持ち込みたい荷物も同じように投影で持ち込む形になることも含む)、また次元が異なるため旅先にいる間はルクスカーデン内での時間は進まず、旅行から帰ってくる時刻は出発した時刻の直後になること、はぐれてしまったらセーフティであるブレスレットを起動してルクスカーデンへと帰ってくること、その他もろもろを伝達する。さらにリュミエ王女は興味本位で質問し、旅先でも空腹感や疲労感はあるため適時食事や睡眠をとること、旅先での怪我や病気は帰ってきたら治っているが決して死んではならないこと、旅先でのお土産は持ち帰れないことなどを聞き出す。

1-4.

初の旅行先は地球という星の朝憬市という街。リュミエ王女は次元跳躍による酔いで早速体調を崩し、初日は宿屋で時間を潰す。(旅程に関しては未定。)数日ほど滞在して帰還。

1-5.

数年後。次元旅行にハマったリュミエ王女は度々家族での旅行を提案し、家族の予定が合わない時は1人でも旅に出るようになった。旅先での経験から魔法に頼らないサバイバル術や、現地の人とのコミュニケーションスキルなど多くの技術を得る。さらに旅先で様々な人と出会い、たくさんの友達を作り、幾多の世界に知り合いを増やしていった。この時のリュミエ王女に孤独という言葉は無縁だった。

1-6.

リュミエ王女の存在は「星渡りの旅人」として様々な土地で噂として言い伝えられ、その噂はエクリプスの耳にも届くようになる。
エクリプスはリュミエ王女の「星渡り」の能力を求め、言い伝えの残る土地に姿を現して調査するようになる。
やがて、リュミエ王女が再訪した際にエクリプスと邂逅することになる。