燎星心羽が変身する戦闘用の姿。衣装や顔立ちなどが変化し、変身前とは別人に見える魔法が掛かっている。衣装は耐熱性と動きやすさを重視したものとなり、リュミエ自身の体重は変身前より軽くなっている。衣装の手首にあるブレスレットは魔力を増幅させる機能を持ち、技名を唱えることで対応した必殺技を発動できる。
“リュミエ”という名前は心羽のルクスカーデン時代の国民からの愛称が由来。
攻撃手段となる主な魔法は物語の進行に合わせて炎→光→星へと変化する。
【炎の魔法】
本編開始時から使用可能な魔法。心羽が得意な“熱の魔法”の発展系であり、火球を放ったり火柱を並べて壁を作ったり、炎の性質をシンプルに利用した技が多い。
変身魔法を応用して炎で弓矢を成形し、遠距離から牽制する戦闘スタイルを得意とする。一方で防御できる武装はなく、敵からの攻撃には打たれ弱い。一緒に戦いたいというエウィグの希望に応え魔法の共有を行ってからは、エウィグとの連携により攻撃される隙を埋めている。翼を生やしての跳躍や飛翔が可能になってからは、その戦闘スタイルをより活かせる空中からの牽制が可能になるが、撃ち落とされると落下の衝撃から身を守れないため弱点も大きくなる。
必殺技は爆発する魔力の塊を矢に乗せ炎の弓で射る“プロミネンスシュート”や、火の鳥エウィグを纏い共に突撃する蹴り技“メテオフレアウィング”など。
リーンと共に戦線を張るようになってからのリュミエは、前衛に立つリーンをサポートするため一歩引いた位置にいることが多いが、まだ連携が未熟なためその隙を埋めるかたちでエウィグも戦闘に貢献する。
エクリプスの活動が活発になってくると、リュミエは炎の魔法を“暴走”させて戦うようになる。暴走した炎の魔法はそのひとつひとつが必殺技級の威力を持ち、大勢のエクリプスを同時に相手しても渡り合える。しかし暴走する炎の威力は衣装の耐熱性をも上回り、攻撃の度にリュミエ自身も炎に呑まれる。この技を何度も使えばリュミエの命も危ないが、この街はリュミエにとって命にも代え難い大切なものであり、必要とあれば惜しまず暴走を行使する。ちなみに暴走とは言ってもいわゆる暴走と違い、リュミエの意思で発現し制御している。
必殺技は痛覚をシャットアウトし、身体が燃え尽きるまで徹底的に攻めの姿勢をとる“ハイエストマイセルフ”。暴走中限定の必殺技なため作中での使用回数は少ない。
【光の魔法】
瀕死に追い込まれた心羽を必死で救おうとした剣人とみんなの想いが心羽に届き、新たに覚醒した魔法。炎の魔法の発展系であるが炎の魔法とは正反対の特性もあり、初戦闘の際には碧を制御する呪詛紋様を“浄化”してみせた。また、質量のある光の粒子を操ることで様々な物体を生成できる。劇中ではシールドを作って市民を護ったり、武器の形状を瞬時に切り替えて近距離戦に対応するなど、多くはリュミエの弱点を補うように使われる。またこの粒子を自身の部位に這わせるように纏うことで瞬発力を高めることができ、羽に纏った場合は飛翔速度を、全身に纏った場合は全体の機動力が強化される。しかし、光の魔法は心羽と剣人が同じ意思を持って並び立たなければ発現しない。
こうした様々な特徴から、心羽が自力で覚醒させた魔法ではないとみられている。その条件は心羽が剣人の想いを受け取ることであるとされ、剣人の働きかけが生み出した魔法だと推察されている。
必殺技は無限の弾速で敵を貫く光の矢“ライトニングシュート”や、周囲の光を右手に集め全てを魔力に変換して解き放つ“ルーチェ・シュヴァルツシルト”など。
【星の魔法】
終盤、闇色の炎を克服した心羽が覚醒した魔法。この魔法の使い手はルクスカーデンの膨大な歴史を遡ってもリュミエただ一人であり、星をモチーフにした心羽らしい独特な技を多数内包する。
虚空に星座を描いてその力を引き出す能力を持ち、時にはオリジナルの星座を生み出すことも。また星の重力を操作でき、重力を用いての空間操作や時間の流れに緩急を生み出して優位に立ち回る。
必殺技は自身が無数の光になり、矢の雨の如く敵に突撃する“サジタリアス・スターシュート”。
【スターリードレス】
最終戦争では“宝珠アストレガリア”、“王杖アストレガリア”を使用して変身する。宝珠はエドウィン国王から継承したもので、剣人と協力しなければ運用できない。王杖はエクリプスから奪還したもので、王杖を用いての変身では衣装が変化し、白く輝くドレスが太陽のように辺りを照らす。
変身が完了するとともに敵の攻撃魔力を喪失させる太陽風“ヘリオフレア”が全方位に放たれ、全ての下等エクリプスを無害化し、上位エクリプスのほぼ全てを弱体化させた。
必殺技は夜空を照らす星々の光ひとつひとつが極太の光線となって大地に降り注ぎ、広範囲を灼き払う“スターライト・レディエーション”。