ギルのプロット No.1~ version 14
ギルのプロット No.1~
起
テーマ
怠惰な大学生、花森健人の”変身”と赤髪の魔女”リュミエ”との出会い
そして異形の怪物”エクリプス”事件との闘いに伴い、形成される二人の関係性
ある日、突如として朝憬市の上空の太陽が、日食で暗くなった。
時を同じくして中心街駅交差点をゴシック系の出で立ちで歩いていた男女が異形の存在へと変身して周囲の人間を襲う。また彼らは他の異形を指揮していた。
その時、異形たちが暴れる現場に赤髪の魔女と火の鳥、そして白い戦士が現れて彼らと対峙する。
激しい交戦の中、異形らと魔女たちの力は拮抗するも、異形らの挑発に甲虫が「正義など棄てた」と不穏な言葉を返し、魔女はその胸中を憂いに揺らした。
時は遡ること2020年——
大学生の花森健人は、日々を適当に過ごしながら《平凡》で《穏便》な生活を送っていた。その日も大学の講義を右から左に流し、「”異形の怪物”と戦う”赤髪の魔女”が街にいる」という都市伝説を他の学生らが話すのを耳にしていた。そして講義の後、彼は友人である横尾正明との会話でポツリと呟く。
「俺、なんでここにいるのかな——」
それと時を同じくして、不審な人物が誰かと連絡を取っていた。
「ええ、間違いありません…”アレ”を見つけました。どういうわけか地球人が持っていますが、押さえますよ。事が事ですので、応援を願います」
その後、健人は異形の怪物に襲われる。
「アストレガリアを渡せ。そうすれば楽にしてやる…ついでにお前の絶望も喰らうかな」
そう告げて攻撃してくる怪物への恐怖に健人が叫んだ、その時——。
ネックレスに結んでいたキーホルダーが光を放ち、夜空からも赤い光がそこに飛来した。
「まだ、終われんじゃろ」
健人が目を開けると、その身は白いカラス、もしくは白い甲虫を思わせる外装を宿した姿に変わっていた。
怪物との戦闘の末、白い姿となった健人は辛くもこれを撃破する。しかしそのすぐそこに、追手の怪物が複数健人の下に迫っていた。
その後、病院のベッドで目覚めた健人は、母——純子と再会する。しかし状況の特異さ故に、純子に「変な奴に襲われた」とだけ説明できなかった。一方でキーホルダーを手に取ると、何処かから声が聞こえる。
「何でお前がこれを持っとるんじゃ?」
その言葉と共に彼の前に白い小人が現れた。小人は先に変身した自身にどこか似ていたが、いよいよ自分は完全に気が触れたかと健人は幻覚を疑った。そんな彼に小人は言う。
「幻覚だったらどれだけいいかのう…残念じゃったな、オレはネーゲル。これから精々よろしく」
驚愕し、動揺に揺れる健人だったが、病院から帰った後もネーゲルと名乗る小人は尚も健人に話しかけ続ける。
無視を決め込む健人だったが、ネーゲルは自身が健人の幻覚ではないと証明すべく、健人の身に宿り、そのまま操りだした。
「あんまりやりたくなかったが、見せてやるわ。お前に起きてる真実(ホント)のことを」
「あんまりやりたくなかったが、見せてやるわ。お前に起きてる真実(ホント)のこと」
戸惑う健人の心を余所に、宵闇の中でその身体を操り、街に繰り出したネーゲルは”敵”の気配を探る。程なくその存在を探知し、襲われていた少女を助けると、ネーゲルは健人の身体を先の白い姿に変身させて敵——怪物と戦闘を始めた。
少女を襲っていた怪物を倒したものの、その場から彼女は逃げ去っていた。一先ずは守れたことを良しとするネーゲルだったが、彼が健人の身体から離れると同時に健人から怒声が上がった。
「お前、何なんだよっ!」
「おっ、話を聞く気になったか?俺は…お前があの時置いていって良心を拾っただけよ」
「はあ!?」
「まあ、それは一度置いといて…説明してやる」
ネーゲルはあの怪物を総括して「エクリプス」と呼び、絶望を糧に栄える種族だということや絶望させた対象を宿主と呼ぶことなど、エクリプスについて知りうる一部を健人に告げる。
###### //モル、どうかお許しください。
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怠惰な大学生、花森健人の”変身”と赤髪の魔女”リュミエ”との出会い
そして異形の怪物”エクリプス”事件との闘いに伴い、形成される二人の関係性
ある日、突如として朝憬市の上空の太陽が、日食で暗くなった。
時を同じくして中心街駅交差点をゴシック系の出で立ちで歩いていた男女が異形の存在へと変身して周囲の人間を襲う。また彼らは他の異形を指揮していた。
その時、異形たちが暴れる現場に赤髪の魔女と火の鳥、そして白い戦士が現れて彼らと対峙する。
激しい交戦の中、異形らと魔女たちの力は拮抗するも、異形らの挑発に甲虫が「正義など棄てた」と不穏な言葉を返し、魔女はその胸中を憂いに揺らした。
時は遡ること2020年——
大学生の花森健人は、日々を適当に過ごしながら《平凡》で《穏便》な生活を送っていた。その日も大学の講義を右から左に流し、「”異形の怪物”と戦う”赤髪の魔女”が街にいる」という都市伝説を他の学生らが話すのを耳にしていた。そして講義の後、彼は友人である横尾正明との会話でポツリと呟く。
「俺、なんでここにいるのかな——」
それと時を同じくして、不審な人物が誰かと連絡を取っていた。
「ええ、間違いありません…”アレ”を見つけました。どういうわけか地球人が持っていますが、押さえますよ。事が事ですので、応援を願います」
その後、健人は異形の怪物に襲われる。
「アストレガリアを渡せ。そうすれば楽にしてやる…ついでにお前の絶望も喰らうかな」
そう告げて攻撃してくる怪物への恐怖に健人が叫んだ、その時——。
ネックレスに結んでいたキーホルダーが光を放ち、夜空からも赤い光がそこに飛来した。
「まだ、終われんじゃろ」
健人が目を開けると、その身は白いカラス、もしくは白い甲虫を思わせる外装を宿した姿に変わっていた。
怪物との戦闘の末、白い姿となった健人は辛くもこれを撃破する。しかしそのすぐそこに、追手の怪物が複数健人の下に迫っていた。
その後、病院のベッドで目覚めた健人は、母——純子と再会する。しかし状況の特異さ故に、純子に「変な奴に襲われた」とだけ説明できなかった。一方でキーホルダーを手に取ると、何処かから声が聞こえる。
「何でお前がこれを持っとるんじゃ?」
その言葉と共に彼の前に白い小人が現れた。小人は先に変身した自身にどこか似ていたが、いよいよ自分は完全に気が触れたかと健人は幻覚を疑った。そんな彼に小人は言う。
「幻覚だったらどれだけいいかのう…残念じゃったな、オレはネーゲル。これから精々よろしく」
驚愕し、動揺に揺れる健人だったが、病院から帰った後もネーゲルと名乗る小人は尚も健人に話しかけ続ける。
無視を決め込む健人だったが、ネーゲルは自身が健人の幻覚ではないと証明すべく、健人の身に宿り、そのまま操りだした。
「あんまりやりたくなかったが、見せてやるわ。お前に起きてる真実(ホント)のこと」
戸惑う健人の心を余所に、宵闇の中でその身体を操り、街に繰り出したネーゲルは”敵”の気配を探る。程なくその存在を探知し、襲われていた少女を助けると、ネーゲルは健人の身体を先の白い姿に変身させて敵——怪物と戦闘を始めた。
少女を襲っていた怪物を倒したものの、その場から彼女は逃げ去っていた。一先ずは守れたことを良しとするネーゲルだったが、彼が健人の身体から離れると同時に健人から怒声が上がった。
「お前、何なんだよっ!」
「おっ、話を聞く気になったか?俺は…お前があの時置いていって良心を拾っただけよ」
「はあ!?」
「まあ、それは一度置いといて…説明してやる」
ネーゲルはあの怪物を総括して「エクリプス」と呼び、絶望を糧に栄える種族だということや絶望させた対象を宿主と呼ぶことなど、エクリプスについて知りうる一部を健人に告げる。
//モル、どうかお許しください。