ギルのプロット No.1~ version 12

2022/08/15 12:12 by someone
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ギルのプロット No.1~
No.1 変身と誕生 アバン
作中序盤から中盤当た部分一部を先んじて公開。読者を惹きつける目的。
起
テーマ
怠惰な大学生、花森健人の”変身赤髪の魔女”リュミエ”との出会い
そして異形の怪物”エクリプス”事件との闘い伴い、形成され二人関係性



ある日、突如として朝憬市の上空の太陽が、日食で暗くなった。
時を同じくして中心街駅交差点をゴシック系の出で立ちで歩いていた男女が異形の存在へと変身して周囲の人間を襲う。また彼らは他の異形を指揮していた。
その時、異形たちが暴れる現場に赤髪の魔女と火の鳥、そして甲虫の戦士と白い鴉が現れて彼らと対峙する。
その時、異形たちが暴れる現場に赤髪の魔女と火の鳥、そして白い戦士が現れて彼らと対峙する。
激しい交戦の中、異形らと魔女たちの力は拮抗するも、異形らの挑発に甲虫が「正義など棄てた」と不穏な言葉を返し、魔女はその胸中を憂いに揺らした。
No.1 1/3
花森健人が事に巻き込まれる導入

英道大学福祉科二回生である花森健人は、その日も怠惰ながらも努めて平穏に過ごしていた。
隣で他の学生らが話す”赤髪の魔女”と”怪物”の都市伝説。それを講義と共に聞き流すと、健人は学友の横尾和明にポツリと言う。
"何で俺、この勉強してるんだっけ?"
その後、健人は気遣われたこともあって和明と共に食事し、自身が"人を大切に思うこと"を見失って2年だと話す。
ヴェムルアと呼ばれる黒コートの男が、使者である一体の異形から報告を受ける。
"件のアズの所在を確認。当該人物を速やかに捕えるよう、ヴェムルア様に特命が下りました”
ヴェムルアはなぜ自分に特命が下ったのかを疑問に思いながらも、これを受諾し使者に対して開示しうる情報の提供を求める。
"逆にさ、人を大切にしたい切っ掛けって、何だった?"
"月並みだけどさ、思い出すのはアリかもな。その時の気持ち"
次の講義まで待つ間、そんな和明の言葉に少し思案する健人は"思い出せるものなのかな…?"と億劫さを前面に出して言う。乗り気になれない健人の様子に対して、和明は思い出したくないのか確認する。
"…今更、面倒なんだ"
"そうみたいだな…ただ、解釈が違うかもだけど、俺には花っち自身がその面倒さに執着してるように見える"
確信を突かれた健人は、そのまま講義中も思案していた。
その後、健人は"切っ掛けになった人"である日原望結という昔世話になったカウンセラーに数年ぶりに電話をかける。
たどたどしいながらも、カウンセリングという形でもいいので会えないかを聞く健人。望結は少し間を置きながらも承諾し、翌日の昼に会うこととなった。ヴェムルアが件のアズである彼女を狙うことなど知る由もなく…
No.1 2/3
健人のリーンへの変身とネーゲル誕生

日原外で対面した健人だが方はぎこちない。日原は静かに、丁寧に健人言葉を聞き、時いを投げかける。やて朗らかしていく二人
して時間は静かに過ぎ、そ場に夕焼けが射し始めた頃日原はポツリと言った”健人君最後また会えて良ったよ——
日原はカウンセラーの仕事を辞し、実家に帰るつもりだったという。
そうして二人が別れの挨拶を終えようとした時、ヴェムルアが二人を襲った。
”君を捕えよとの命を受けた。或いは生死は問わぬと…”
※日原がエクリプスの活動への対処や苗床にされた人への療法に関しての理論を確立させようとしていたため
時は遡るこ2020年——
大学生の花森健人日々を適当に過ごしながら《平凡》で《穏便》な生活を送ってそのも大学の講義を右ら左流し「”異形怪物”と戦う”赤髪の魔女”が街にいる」という都市伝説他の学生ら話すのを耳にしてい。そして講義友人である横尾正明との会話でポツリと呟く「俺なんでここいるの——

動揺し恐怖する健人庇う日原だが、程な彼女は怪物に重傷を負わされその命を散らしてしまう。
そして怒りと恐怖の中でもまたヴェムルアの手に掛ろうていた。
迫る魔手が青光を放って健人の胸に突き立てられ、虚空が広がる。殺される恐怖、守れなかった恩人、悔恨と怒、そして絶望。
しかしその時、胸に掛かったキーホルダーが輝き、その光がヴェムルの腕焼き切った。そて煌々とし光が更に赤く明滅し、健人を包み込んだやがて目を開くとそこには巨大な白銀の烏を思せる異形っており、自身は甲虫を思わせる装甲を纏ってた。
「何なんだよ、これ…こいつも、俺の身体も」
一連の状況と白鴉の存在、そして自身の変化にに混乱る健人。しかし怒るヴェムルアは間髪入れず棍を携健人たちに迫る白鴉は健人を庇うようにそ攻撃太刀で防だ。
「貴様、エクリプスか?」
「さあ、何じゃろうな…」
白鴉はそのま棍を弾くと、ぐに健人に向けて言い放つ。
「立てNo.1 3/3
戦闘シーンを入れて締めとする
それと時同じくして、不審な物が誰かと連絡を取っていた。
「ええ、間違ません…”レ”見つけました。どういうけか地球人ってい押さますよ事ですで、応援います」

「えっ…」無力呪っ死ぬか、立って構えるかどっちじゃ?尚も迫りくる棍と太刀が衝突する中、白銀問われるも健人の身体は動い。
「敵討ちもせのか、腑抜けが!て太刀が躱されヴェムルア健人へと振り下ろされようとした。しかしそ、健人は寸でのとろで右腕の槍で棍止める。
「ピーチャカ喚くな…クソが」
そのまま健人の甲虫の左脚が悪魔の鳩尾を押し蹴った。
見開かれ据わった健人の目がヴェム真っ直ぐ向ける。
「威勢よく囀てくれわ、小僧ども「死ね、バケモン…俺はあの人たいに優しくねえぞ」
健人はヴェムルア突撃し捨て身の攻撃を繰り返すかし片腕のヴェムルアの反撃を援護す白鴉防ぎらに攻撃加えていく。片や混乱と疲弊片や欠損。これ以上戦闘継続異議ヴェムルアが判断ると共に、互いの全力の攻撃が衝突する。その衝撃が静ると、ヴェムルアも白烏も姿を消した。そして健人はその場で昏倒してしまった。
No.2 説明と慟哭 アバ
No.1その後描写しつつ、No.2への導入。
その後、健人は異形の怪物に襲われる。アストレガリアを渡せ。そうすれば楽にし…ついでにお前の絶望も喰らうそう告げて攻撃してくる怪物への恐怖に健人が叫んだ、そ時——。
ネックレスに結んでいたキーホルダーが光を放ち、夜空らも赤光がそこに飛来した。
「まだ、終われじゃろ健人目を開けると白いカラス、もくは白い甲虫を思わせる外装を宿し姿に変わっていた
怪物と戦闘の末白い姿となった健人は辛くも撃破する。しかしそのすぐそこに、追手の怪物が複数健人の下に迫ていた。
その後病院のベッドで目覚めた健人は、母——純子と再会する。しかし状況特異さ故に純子に「変な奴に襲われた」とだけ説明できなかった。一方でキーホダーを手取ると、何処かか声が聞こえる。
「何でお前がこれを持んじゃ?言葉と共に彼の前に白い小が現れ。小人は先に変身した自身にどこか似てたが、いよいよ自分は完全気が触れたかと健人は幻覚を疑った。そんな彼小人は言う。
「幻覚だったらどれだけいいかのう…残念じゃったなオレはネーゲルこれら精々よろく」
驚愕し、動揺に揺れ健人だったが、病院か帰った後もネーゲルと名乗る小人は尚も健人話しかけ続ける。
無視決め込む健人だったがネーゲルは自身が健人幻覚ではな証明べく、健人の身宿り、そのまま操りだした。
「あんりやりたくなかったが、見せてやるわお前に起きてる真実(ホト)こと

その後、病院で目覚める健人。傍らは母純子泣き晴らした顔があった
「母さん…」
「健、良かった…」
その家族何があった状況を整理するものの、事があった現日原の遺体は無かったという
健人自身に起き現実離れした事象も併せ験の全てを家族と共有すは叶わなかった。
ヴェルムア事の顛末について、フォーマルスーツ纏う茶髪の青年=カイルスに詰問を受る。応酬する二者。日原が確立した理論の存在を認識しておりを押さえたカイ、ヴェムルアから巧みに健人存在聞き出す。そして部下であるペティバス(ラットのエクリプス)の能力で先の戦闘の舞台でヴェムルア異ないを探り健人迫ろとす。
No.2 1/3
No.1の後の健人の日常の変化。それ対す戸惑いとネーゲルからの最低限の説明戸惑う健人の心を余所、宵闇中でそ身体を操り、街に繰り出したネーゲルは”敵”の気配を探る程なくその存在を探知し襲われていた少女を助ける、ネーゲルは健人の身体を先の白い姿変身させて敵——怪物と戦闘を始めた。
少女を襲てい怪物倒したものの、そのから彼女逃げ去ていた。一先ず守れことを良とするネーゲルだっ彼が健人の身体から離れると同時に健人ら怒声が上がった。
「お前、何なんだよっ!」
「おっ、話を聞く気になったか?俺…お前があ時置いていって良心拾っただよ」
「はあ!?」
「まあは一度置といて…説明してやる」
ネーゲルは怪物総括してエクリプス呼び、絶望を糧に栄え種族だとうことや絶望させた対象宿主と呼ぶことなどエクリプスついて知りうる一部を健人に告げる。

健人が退院したのはその三日後だった。やはり日原とは一切連絡はつかない。鉛のような重さを抱えながらも、健人は日常を取り戻すべく大学に出向く。
自身に何が起ころうと、世の中も何が変わるわけでもない。
そんな干渉に浸りながらも健人は和明と合流する。
「花っち、あの後大学来ないから心配したぞ」
「どうだった?きっかけの人とは話せた?」
その問いに当初の目的を思い返す。しかし状況が目まぐるしく変わっているにも関わらず、説明することができない。
和明に対しての応答も上手くできず、気遣われながらその場を去ると、先の白鴉の声が脳裏に響いた。
「俺にわかることだけでも教えてやろうか?」
とうとう自身の気が触れたか。健人はそう認識しそうになるものの、白鴉ネーゲルと共に人の居ない場所——街の展望台に向かう。
そこでキーホルダーを握ると、小さい姿のネーゲル(以下、ちびネーゲル)が健人の前に現れた。驚く健人をよそにネーゲルは先の怪物について説明する。
エクリプスという名の彼らは知性体の絶望を餌とし、また対象に自身らの因子を植え付けその数を増やしていくという。
「お前は夢じゃない。で、お前は奴らと…」
「身体の構成はほぼ同じ」
「…俺の身体は——」
「お前も奴らに近い形じゃ」
「ミユ姉は——」
「…見た通りじゃ」
「ふざけんな!」
叫ぶ健人。しかしそれが現実。
処理が追いつかないが受け止めるしかない。だが受け止め切れない。
「…どうすりゃいいよ、おい」
嘆く健人に、ネーゲルも軽々しく口は開けない。
健人はスマホを取り出し、純子に連絡しようとする。しかしネーゲルがそれを制止した。
「奴らの脅威に巻き込む気か?」
「…あ?」
「目立てば奴らが来る…家族じゃろ?」
「人間でもないお前が言う事か」
「どういうわけか、お前のことは多少なり理解しとる」
震えながらの沈黙。健人はネーゲルに今一度問う。
「俺、死んだほうがいいか?」
「何?」
「誰かを傷つける前に——」
「その腑抜けた根性ごと切ってもええが、お前それ本心か?」
No.2 2/3
情けなさと一先ずの悲劇への抵抗。状況に対し踏み留まるためのパート。

ペティバスが先の現場、病院、そして英道大学と健人とネーゲルの匂いを辿り、確実に近づいてくる。(その身に宿る情報の比喩。ペティバスは過敏な嗅覚を持つ者の苦しみから生まれた)
その中でも特に健人と時間を共有している和明に近づきつつあった。
純子の涙を思い返し、自殺的な考え方を踏み留まる健人。その直後に鳴動するスマホを取ると、和明からのメールだった。
「花っち、急なメールだけど送らせてもらった。こないだとか、しんどそうに見えた今日とか、俺に出来ることなんてないかもだけどさ…俺は花っちの味方だ。それだけは伝えとくな」
健人はその誠意を糧に自身を繋ぎとめる。ネーゲルに先と同様に窘められるも、「核心的なことは言わない」と返し、健人は和明に電話を掛けた。
電話に出た和明は静かに健人の話を聴く。健人は事に関する直接的な表現は使わず、回りくどくなりながらも懸命に話した。和明の真摯な考えと言葉に触れ、健人は可能な限りでも踏み留まろうと決意し始める。
「——行けるとこまで行ってみるよ」
しかしその時、和明の前にペティバスが襲来。もみ合う声、和明の叫びに、健人はネーゲルと共に大学へと走った。
「おっと失礼。私はペティグス。少しある匂いを追っていてね。この青年に辿り着いた」
「この青年に近しい誰かが、その匂いを持つイレギュラー…我々に危害を及ぼす者のようなんだ。この電話の君は、彼と親しいようだ…彼の周りで何か異変があった人間を知らないか?或いは——」
和明は健人をおびき寄せ餌、そして人質として昏倒させられるも、他に危害は加えられてはいない。しかし上記の旨が伝えられ、取引を持ち掛けられる。
「我々は、イレギュラーがどういうものかを理解したい。なに、それをイレギュラーに合わせてくれれば、友達は解放しよう。ここは…英同大学のC棟3階、大きめの講義室があるだろう?待っているよ」
No.2 3/3
ペティバスとの取引と戦闘。和明の救出。

罠と分かりながらも大学内、指定の場所に辿り着いた健人。昏倒する和明を見つけ、駆け寄ろうとする。しかしその瞬間、潜んでいたペティバス=ラットの噛みつきが健人を襲う。
「取引じゃねえのかよ!」
「理解したいとは言ったが、対話するとは言っていない」
健人はキーホルダーを握って甲虫に変身するも、大学内であるためにネーゲル召喚は躊躇われる。そのまま講義室内で激しく戦闘する二者。しかしペティバスは和明の近くを陣取っており、健人は思い切った行動も出来ない。
ジリ貧かと思われた時、ちびネーゲルが飛び出して和明の目を覚まさせる。和明は眼前の光景に驚愕と脅威、恐怖を抱くも、ちびネーゲルのサポートもあって安全確保には成功。講義室のある三階から一階へと飛び出す両者。その時単純に戦闘に慣れていない健人がふらつき、それまで優位を確保していたペティバスがとどめを刺さんと迫りくる。しかしその時、ネーゲルが本来の大きさに戻り、ペティバスの攻撃を寸でで止める。そのゼロ距離のままネーゲルはペティバスを一閃した。そして変身を解いた健人だが、和明がそこに駆け付けてしまう。
No.3 喪失と共有 アバン
No.2の引きで終わった後の展開

「花っち…」
その時、駆け付けた和明の目には確かな動揺が見て取れた。
「カズさん、これは…」
「…何があった?」
和明は混乱しながらもかけるべき言葉を探すが、見つからず問いかけるしかできない。和明が警戒しながらネーゲルを見た。その時ネーゲルの身体から魔法の粒子が零れていく。
「…悪いが、オレは時間じゃ」
そう告げるとネーゲルはその姿を霞のように消した。
その直後、健人はその場に倒れた。事態に対する興奮と、その後の和明の危機、そして異形との戦闘での消耗。その心身には再度休息が必要だった。
「助けて、くれ…」
一瞬たじろぐものの、和明はその声を確かに聴き、健人を担ぎ起こし、その場を後にした。
No.3 1/3
問題に対する健人と和明の意思疎通と、エクリプスの今後への布石・伏線

描写はエクリプスサイドへ移る。隠れ家と思われる古い家屋にて、ペティバスによる事の経過と結果について話すヴェムルアとカイルス。
「奴からの報告は?」
「その後は一度あったきりだ」
「ほう…」
「随分すかしてるようだが、アンタ自分の状況わかってるのか?」
「お前は見立てが甘い。俺の因子に抵抗した者が、あんなネズミ風情に倒せると?」
「まあ、それはそうだ。単一個体で一部隊様。ペティバスが独断専行していないことを祈ろう」
「奴を焚きつけたか。どういうつもりだ」
「さあ?何のことか」
(カイルスは健人とネーゲルが下位のエクリプスを単独でぶつけても勝てないことを見抜いていたが、本星ノクスケイデンより戦力増強の派兵をさせるため、健人たちのイレギュラーさを利用しようとしている。そのために下位のエクリプスらを段階的に送り込む算段。それと共に倒れた同胞らの核を回収してその身に取り込み、自身の力を強くする大義名分を得ようとしている)
健人が意識を取り戻す。車に揺られる自身の隣には、運転している和明の姿。
「カズさん…」
「花っち、大丈夫か?」
「ああ…どうして俺、カズさんの車に乗ってんだ?」
「素人判断で悪いが、やっぱ病院かと思ってさ」
「ダメだ、病院は」
健人はすぐにそう言うも、身体が上手く動かせずにうめき声を上げる。
「…なら、一先ず家だ。落ち着いたら、事情聴かせてくれ」
「ありがとう、恩に着るよ。カズさん」
「女子ならともかく、花っちにベッド貸すことになるとはな…」
「今度、何か奢るよ」
苦笑してそれだけ言うと健人は安心したのかまた少し眠った。
健人を自身のアパートで休ませた和明に、妹の梨沙から電話がかかる。
「カズ、今日そっち泊ってもいい?」
「こんな時間にどうした?また母さんと喧嘩でもしたか?」
「…なんでもいいじゃん。ダメ?」
梨沙の声は悲哀を帯びていたものの、和明も言い淀んでしまう。
「悪い、友達が来ててさ…そいつ、酷くくたびれてて」
「…そっか、ごめん大丈夫。じゃあ父さんのとこ行くから」
しかし電話が切れた後も梨沙の脚はその場から動かなかった。そこはペティバスからの最後の通信があった場所でもあった。そのためそこにいたカイルスの魔手が、梨沙に迫る。
翌朝、昨夜の出来事が気になった和明は、テレビでニュースを見ていた。そこに健人がやってきたため、和明はテレビを消す。
「カズさん、昨日は助かった。ありがとう」
「いや…」
互いにどう話せばいいか分からず、沈黙が続く。その時








###### //モルです。とてもいい感じです! こうして一度プロットでお互いのすり合わせをしておけば本文を書いてからの諸問題がぐっと減るから創りやすくなるはず…! 日原望結を1話から出すこと、重要な情報を握るアズの1人にしたことは現時点では善し悪しの判断がつかないので、引き続き進捗を見守らせてください。モル的には、重要な情報ってなんだろう、最後にってどういう意味だろうとワクワクしているところです。

###### //ギルです。モルの書いて下さった大枠のプロットと、少し様子が違ってたら申し訳ないですが、大きな目で見て頂けたらと思います(;'∀')…実際、そこまで急激には変わっていないはずですから、また良かったら思いのほどを伺いたいです(日原望結の重要情報等が、今後に関わりかねないものを急に入れてはしまいましたが…(゜-゜))
      


テーマ
怠惰な大学生、花森健人の”変身”と赤髪の魔女”リュミエ”との出会い
そして異形の怪物”エクリプス”事件との闘いに伴い、形成される二人の関係性

ある日、突如として朝憬市の上空の太陽が、日食で暗くなった。
時を同じくして中心街駅交差点をゴシック系の出で立ちで歩いていた男女が異形の存在へと変身して周囲の人間を襲う。また彼らは他の異形を指揮していた。
その時、異形たちが暴れる現場に赤髪の魔女と火の鳥、そして白い戦士が現れて彼らと対峙する。
激しい交戦の中、異形らと魔女たちの力は拮抗するも、異形らの挑発に甲虫が「正義など棄てた」と不穏な言葉を返し、魔女はその胸中を憂いに揺らした。

時は遡ること2020年——
大学生の花森健人は、日々を適当に過ごしながら《平凡》で《穏便》な生活を送っていた。その日も大学の講義を右から左に流し、「”異形の怪物”と戦う”赤髪の魔女”が街にいる」という都市伝説を他の学生らが話すのを耳にしていた。そして講義の後、彼は友人である横尾正明との会話でポツリと呟く。
「俺、なんでここにいるのかな——」

それと時を同じくして、不審な人物が誰かと連絡を取っていた。
「ええ、間違いありません…”アレ”を見つけました。どういうわけか地球人が持っていますが、押さえますよ。事が事ですので、応援を願います」

その後、健人は異形の怪物に襲われる。
「アストレガリアを渡せ。そうすれば楽にしてやる…ついでにお前の絶望も喰らうかな」
そう告げて攻撃してくる怪物への恐怖に健人が叫んだ、その時——。
ネックレスに結んでいたキーホルダーが光を放ち、夜空からも赤い光がそこに飛来した。
「まだ、終われんじゃろ」
健人が目を開けると、その身は白いカラス、もしくは白い甲虫を思わせる外装を宿した姿に変わっていた。
怪物との戦闘の末、白い姿となった健人は辛くもこれを撃破する。しかしそのすぐそこに、追手の怪物が複数健人の下に迫っていた。
その後、病院のベッドで目覚めた健人は、母——純子と再会する。しかし状況の特異さ故に、純子に「変な奴に襲われた」とだけ説明できなかった。一方でキーホルダーを手に取ると、何処かから声が聞こえる。
「何でお前がこれを持っとるんじゃ?」
その言葉と共に彼の前に白い小人が現れた。小人は先に変身した自身にどこか似ていたが、いよいよ自分は完全に気が触れたかと健人は幻覚を疑った。そんな彼に小人は言う。
「幻覚だったらどれだけいいかのう…残念じゃったな、オレはネーゲル。これから精々よろしく」
驚愕し、動揺に揺れる健人だったが、病院から帰った後もネーゲルと名乗る小人は尚も健人に話しかけ続ける。
無視を決め込む健人だったが、ネーゲルは自身が健人の幻覚ではないと証明すべく、健人の身に宿り、そのまま操りだした。
「あんまりやりたくなかったが、見せてやるわ。お前に起きてる真実(ホント)のことを」

戸惑う健人の心を余所に、宵闇の中でその身体を操り、街に繰り出したネーゲルは”敵”の気配を探る。程なくその存在を探知し、襲われていた少女を助けると、ネーゲルは健人の身体を先の白い姿に変身させて敵——怪物と戦闘を始めた。
少女を襲っていた怪物を倒したものの、その場から彼女は逃げ去っていた。一先ずは守れたことを良しとするネーゲルだったが、彼が健人の身体から離れると同時に健人から怒声が上がった。
「お前、何なんだよっ!」
「おっ、話を聞く気になったか?俺は…お前があの時置いていって良心を拾っただけよ」
「はあ!?」
「まあ、それは一度置いといて…説明してやる」
ネーゲルはあの怪物を総括して「エクリプス」と呼び、絶望を糧に栄える種族だということや絶望させた対象を宿主と呼ぶことなど、エクリプスについて知りうる一部を健人に告げる。