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少女
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夜空に浮かぶ星たちのひとつひとつにそれぞれの世界があり、その中で瞬きの間に生まれては死んでを繰り返す、弱く儚い小さな星たち。それらの輝きを“人”と呼び、少女自身もまた、その小さな輝きのなかのひとつである———。 少女はそれ以上昔のことを憶えていない。気がつけば少女は“燎星心羽”という名の旅人として、世界を巡っていた。 旅の目的ももう憶えておらず、なぜ旅をしているのか、ひいてはなぜ生まれ、なんのために生きているのかさえ、少女はわからなくなっていた。 今でも憶えているものは、朧気に残っている心象風景。 そして、そこによく似た場所で出会ったひとりの青年。 その青年との出会いは、少女の旅路に変革をもたらした。 「あの時感じた優しさや、その芯にある温もりを、“人”という小さな星が持つ温かな輝きを、この旅路のなかでもう一度見出したい。そして自分もあのような輝ける星になり、旅の中で人々と分かち合いたい」 その出会いは少女の理想となった。 旅の本来の目的、生まれてきた意味、ここにこうして存在する理由、ひいてはこの世界の構造、失われた真実———。 ○年後、その全ての答えに一石を投じる“可能性”が少女の前に現れる。 少女はその可能性を追い求め、その旅路をさらに変革させることになる。 その先に何を見出し、なにを描くのか。 青年が見せた理想に辿り着けるのか。 ---- 『魔法使い』 少女には魔力があり、彼女自身も自分が魔法使いであることを自覚している。そもそもなぜ自分が魔法を使えるのか、少女は覚えていない。 『星石』 少女が持ち歩く星形の石。姿形は無色透明な金平糖と形容される。 彼女が見たものや体験した出来事が概念化して星石に保存されると、無色透明から別の色に変化し輝きだす。この状態の星石を『星光結晶』と呼び、後述する『変身』に用いられる。 『[星光結晶](https://mimemo.io/m/zeXgworKvblK0Ek)』と『変身』 星光結晶を少女が振りかざすことで結晶に宿る概念を自身の体に纏わせて具現化し、その概念を模した姿になることを『変身』という。これは彼女が思い出せた唯一の魔法である。 変身すると纏った力を魔法として行使できるようになる。この力で少女は過酷な旅を切り抜け、闇に立ち向かう。
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