0 黎明孤月 みんなに公開
今宵の夜空に浮かぶ月は
どこか少し寂しくて
周りに広がる闇は月を孤立させる
散らばり儚く光る星は
いつもより暗く見えて
まだ明けない夜は僕を孤立させる
今宵も月を目掛けて神が夜行を始める
我らは屋敷でどんちゃん騒ぎ
笛を吹け 舞を舞え
目をつけられぬ様に
もう一杯呑んでくれ
盃にいっぱいの
今宵は誰が消えてなくなるのやら
闇が薄れる黎明に
月の孤立は目立たない
それでも一つの月は今も僕を照らす
鳥の囀りが聴こえる頃
何故か気分はとても良い
自由に飛び回る鳥は僕に夢を見せる
夜明けだ夜明けだ黎明だ
寂しい月だ孤月だ
我らは我らは恐れるばかり
平和を与えてくれ神よ
誰も失いたくないんだ
大切な人が消えていく
昨夜は昨夜は誰だった?
次は誰だ守れるか?
次は僕か?上等だ…
生きてられるか?無理だろう…
昨夜の神の夜行で消えたものはいなかった
我らは皆生きているのに
なぜ泣くの? 無視するな
誰にも触れられないんだ
もう一杯入れてくれ
盃にいっぱいの“赤い液”
どうして皆は僕を無視するのだ?
気がつけば此処は闇の中
ただ見える光は月だけで
まるであの夜に見た空の光景の様
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