ぼくしぴ13期/ 春プロローグ version 12

2023/08/18 14:20 by roku
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ぼくしぴ13期/ 春プロローグ
春、新たな年度を迎えてヒメヒオウギ学園にも新たな季節がやってきた。
入学してきたばかりの新入生を捕まえようと、1週間ほど前からサークル棟は勧誘の嵐で賑やかなものだ。
潮「おやおやぁ、巷は賑やかなものだ。楽しそうといえば楽しそうだけど、・・・・・・うらやましいかと言われると何とも微妙な気持ちになるというものだね」
サークル棟最上階の部屋の窓を開ければ心地の良い風と数枚の桜の花びらは部屋へと舞い込んでくる。そこから屈託のない笑顔で下を見る潮の様子に、思わず加百祢の表情も緩むというものだ。
加百祢「そうですね。ありがたいことに僕たちのサークルは早々に定員に達したし、・・・・・・とっても素敵な人たちばかり集まってくれましたからね」
潮「そうだとも!おかげでこの一年、まったく退屈せずに済みそうだ!」
そんな会話をしながら、これから始まるであろう愉快な日々に思いを馳せていれば、コンコンと部屋の扉をノックする音が聞こえた。
潮「・・・・・・来たかな!」
のんびり外を眺めていて気が付かなかったが、既に時計はメンバー合流の約束の時間を指していた。
潮は待ってましたと言わんばかりに、机の上に準備していたクラッカーを2,3個手に取ると、そのまま加百祢に視線を向ける。
準備はいいか!とでも言いたげなその表情に加百祢も笑顔でうなずくと、「どうぞ~」と扉の向こう側へ声をかけた。

「失礼しま・・・・・・」

「「ようこそ~~!!」」

扉が開かれると同時に、パンパンパン・・・と軽快な音があたりに響き渡る。
開かれた扉の外を見るとどうやらそこには既にサークルメンバー全員がそろっていたようで、代表して扉を開けたのであろう、個性的なファッションの少年が驚いているのかどうなのか、真顔のままクラッカーから飛び出した紙吹雪にまみれていた。
潮「おや?全員一緒だったのだね、せっかく全員にクラッカーを浴びせようと思っていたのに・・・こんなことならもっとたくさん鳴らせばよかったかな?」
加百祢「ふふ、いいじゃないですか。まだまだ鳴らす機会はたくさんありますよ。さ、皆さんも中へどうぞ」
加百祢がそう促せば、メンバー達は少し遠慮がちにサークル室へと足を踏み入れる。
好きなところに座ってね、なんて言う潮の言葉を聞いてソファーであったり、一人掛けのパイプ椅子であったり、室内には不似合いな丸太のベンチであったり、思い思いの場所に腰かけた。
全員が着席したことを確認すると、満足そうに笑顔を浮かべたまま潮が話し出す。
潮「では改めて、私がこのサークルの長、汐見潮だ!気軽に潮と呼んで欲しい。当学園の様々なサークルの中から我がサークルを選んでくれたこと、心より感謝する!」
潮「君たちと顔を合わせた瞬間に確信したよ、このサークルはとってもいいものになる!君たちに最高の一年間を約束しよう!」
溢れ出んばかりの自信に満ちた潮は、そのままチラリと視線を加百祢に向ける。
潮「さぁ加百祢君、君の番だよ!」
加百祢「ふふ、ええ。わかっていますよ。彼女のサポートを務めています、甘々加百祢です。よろしくお願いしますね。何かわからないことがあったな何でも聞いて下さい」
潮とは対照的に、穏やかで静かな笑顔を浮かべつつ加百祢はメンバー達に向けてペコリと軽く頭を下げた。
潮「さて・・・、では早速で悪いけど次は君たちの自己紹介をしてもらおうかな。お互いの呼び名も分からぬままでは弾むものも弾まないというもの!・・・じゃあ、最初にドアを開けてくれた君から頼むよ!そこから時計回りに行こうか!」
潮が自己紹介を促すように手を差し出したのは、個性的な面々を集めたこの場においても一際存在感を放つ奇抜なファッションの少年。
先程クラッカーの紙吹雪を一身に受けたせいか、未だ髪の先に紙片をくっつけたままの少年が促されるままに口を開く。
甘夏「日照甘夏。二年生、よろしく」
端的かつシンプルな自己紹介の、パチパチパチ、と拍手の音が聞こえる中で、パンッ!と一際大きな小気味よい音が鳴る。
端的かつシンプルな自己紹介をした甘夏となりで一人の少女が興味深そうにその様子を眺めていた。
視線の先はその奇抜ともいえるような特徴的なファッションのようで。
宍和「アナタ、とっても素敵なお洋服を着てるのね。とっても似合ってる」
甘夏「(でしょう?かわいいでしょう?みたいなセリフ入れたい)」
宍和「えぇ、とても素敵。・・・・・・アラ、失礼。自己紹介だったわね」
少女はスカートをヒラリ揺らしながら、甘夏に向けていた視線を改めてみんなのほうへと向きなおす。
宍和「アタシは貝寄風宍和。レトロなものが好きで、この学園ではデザインのお勉強をしてるの。・・・この子と一緒にね!」
そう話を振られたの少女は、ワンテンポ遅れながらも宍和の自己紹介に続くように口を開く。
ノエル「……柊木ノエル。える、って呼んで。……このサークルのこと、よくわからないけど……よろしく」
パチパチパチ、と拍手の音が聞こえる中で、パンッ!と一際大きな小気味よい音が鳴る。
音の出どころは加百祢で、突然のことに加百祢の近くにいた二人が思わずビクリと体を跳ねさせた。
ネネ「わっ・・・!びっくりした・・・!」
加百祢「おや、失礼しました。準備していたクラッカーがたくさん余ってしまったので、せっかくなら積極的に鳴らしていこうと思いまして・・・もしよろしければいかがですか?」
ネネ「・・・で、ではせっかくなので。暁ネネ、といいます。母がオランダの方で、数年前まではオランダに住んでいました。みなさん、よろしくお願いします」
にこっ、と笑顔を浮かべて、合わせて手にしたクラッカーをパンッと鳴らす。
そんな少し変わった自己紹介の流れを面白く感じたのか、じゃあ俺も、と次の少年も同じようにクラッカーを手に取った。
冴雨「柴乃冴雨です。道覚えるのとかが苦手で今日もここまで来るのに友達に連れてきてもらいました。よろしく」
(この流れのどっかにスチル① スチル次第で文章要修正)



      

春、新たな年度を迎えてヒメヒオウギ学園にも新たな季節がやってきた。
入学してきたばかりの新入生を捕まえようと、1週間ほど前からサークル棟は勧誘の嵐で賑やかなものだ。
潮「おやおやぁ、巷は賑やかなものだ。楽しそうといえば楽しそうだけど、・・・・・・うらやましいかと言われると何とも微妙な気持ちになるというものだね」
サークル棟最上階の部屋の窓を開ければ心地の良い風と数枚の桜の花びらは部屋へと舞い込んでくる。そこから屈託のない笑顔で下を見る潮の様子に、思わず加百祢の表情も緩むというものだ。
加百祢「そうですね。ありがたいことに僕たちのサークルは早々に定員に達したし、・・・・・・とっても素敵な人たちばかり集まってくれましたからね」
潮「そうだとも!おかげでこの一年、まったく退屈せずに済みそうだ!」
そんな会話をしながら、これから始まるであろう愉快な日々に思いを馳せていれば、コンコンと部屋の扉をノックする音が聞こえた。
潮「・・・・・・来たかな!」
のんびり外を眺めていて気が付かなかったが、既に時計はメンバー合流の約束の時間を指していた。
潮は待ってましたと言わんばかりに、机の上に準備していたクラッカーを2,3個手に取ると、そのまま加百祢に視線を向ける。
準備はいいか!とでも言いたげなその表情に加百祢も笑顔でうなずくと、「どうぞ~」と扉の向こう側へ声をかけた。

「失礼しま・・・・・・」

「「ようこそ~~!!」」

扉が開かれると同時に、パンパンパン・・・と軽快な音があたりに響き渡る。
開かれた扉の外を見るとどうやらそこには既にサークルメンバー全員がそろっていたようで、代表して扉を開けたのであろう、個性的なファッションの少年が驚いているのかどうなのか、真顔のままクラッカーから飛び出した紙吹雪にまみれていた。
潮「おや?全員一緒だったのだね、せっかく全員にクラッカーを浴びせようと思っていたのに・・・こんなことならもっとたくさん鳴らせばよかったかな?」
加百祢「ふふ、いいじゃないですか。まだまだ鳴らす機会はたくさんありますよ。さ、皆さんも中へどうぞ」
加百祢がそう促せば、メンバー達は少し遠慮がちにサークル室へと足を踏み入れる。
好きなところに座ってね、なんて言う潮の言葉を聞いてソファーであったり、一人掛けのパイプ椅子であったり、室内には不似合いな丸太のベンチであったり、思い思いの場所に腰かけた。
全員が着席したことを確認すると、満足そうに笑顔を浮かべたまま潮が話し出す。
潮「では改めて、私がこのサークルの長、汐見潮だ!気軽に潮と呼んで欲しい。当学園の様々なサークルの中から我がサークルを選んでくれたこと、心より感謝する!」
潮「君たちと顔を合わせた瞬間に確信したよ、このサークルはとってもいいものになる!君たちに最高の一年間を約束しよう!」
溢れ出んばかりの自信に満ちた潮は、そのままチラリと視線を加百祢に向ける。
潮「さぁ加百祢君、君の番だよ!」
加百祢「ふふ、ええ。わかっていますよ。彼女のサポートを務めています、甘々加百祢です。よろしくお願いしますね。何かわからないことがあったな何でも聞いて下さい」
潮とは対照的に、穏やかで静かな笑顔を浮かべつつ加百祢はメンバー達に向けてペコリと軽く頭を下げた。
潮「さて・・・、では早速で悪いけど次は君たちの自己紹介をしてもらおうかな。お互いの呼び名も分からぬままでは弾むものも弾まないというもの!・・・じゃあ、最初にドアを開けてくれた君から頼むよ!そこから時計回りに行こうか!」
潮が自己紹介を促すように手を差し出したのは、個性的な面々を集めたこの場においても一際存在感を放つ奇抜なファッションの少年。
先程クラッカーの紙吹雪を一身に受けたせいか、未だ髪の先に紙片をくっつけたままの少年が促されるままに口を開く。
甘夏「日照甘夏。二年生、よろしく」
端的かつシンプルな自己紹介をした甘夏のとなりで、一人の少女が興味深そうにその様子を眺めていた。
視線の先はその奇抜ともいえるような特徴的なファッションのようで。
宍和「アナタ、とっても素敵なお洋服を着てるのね。とっても似合ってる」
甘夏「(でしょう?かわいいでしょう?みたいなセリフ入れたい)」
宍和「えぇ、とても素敵。・・・・・・アラ、失礼。自己紹介だったわね」
少女はスカートをヒラリ揺らしながら、甘夏に向けていた視線を改めてみんなのほうへと向きなおす。
宍和「アタシは貝寄風宍和。レトロなものが好きで、この学園ではデザインのお勉強をしてるの。・・・この子と一緒にね!」
そう話を振られたの少女は、ワンテンポ遅れながらも宍和の自己紹介に続くように口を開く。
ノエル「……柊木ノエル。える、って呼んで。……このサークルのこと、よくわからないけど……よろしく」
パチパチパチ、と拍手の音が聞こえる中で、パンッ!と一際大きな小気味よい音が鳴る。
音の出どころは加百祢で、突然のことに加百祢の近くにいた二人が思わずビクリと体を跳ねさせた。
ネネ「わっ・・・!びっくりした・・・!」
加百祢「おや、失礼しました。準備していたクラッカーがたくさん余ってしまったので、せっかくなら積極的に鳴らしていこうと思いまして・・・もしよろしければいかがですか?」
ネネ「・・・で、ではせっかくなので。暁ネネ、といいます。母がオランダの方で、数年前まではオランダに住んでいました。みなさん、よろしくお願いします」
にこっ、と笑顔を浮かべて、合わせて手にしたクラッカーをパンッと鳴らす。
そんな少し変わった自己紹介の流れを面白く感じたのか、じゃあ俺も、と次の少年も同じようにクラッカーを手に取った。
冴雨「柴乃冴雨です。道覚えるのとかが苦手で今日もここまで来るのに友達に連れてきてもらいました。よろしく」
(この流れのどっかにスチル① スチル次第で文章要修正)