青い瞳ととがった耳を持つ、“金環(ゴールドリング)”と呼ばれるエクリプスの精鋭戦士団の元一員。魔女と銀鎧を排除するため地球に派遣されたが、魔女の浄化魔法によりエクリプスの洗脳を解かれ、奴隷生活から解放されてからは健人や心羽たちと共に過ごす。
もともとはランヘムという異星の国で巫女を務めていたが、エクリプスの侵略に遭ってから行き場を失い、類い稀な実力からエクリプスに洗脳され、奴隷として使役された悲惨な過去を持つ。
本名は“アンジェ”。ランヘムの言葉で“痛みを分ける者”という意味。地球での名は“神名 碧(かんな あおい)”と言い、巫女→かんなぎでかんな、青い瞳だから碧と心羽に命名された。
エクリプスが買った類い稀なる実力とは、“御神体である水を自在に操る能力”で、水を凍らせて鋭利な武器にしたり、水の渦に敵を閉じ込めたり、水神の加護だけで自身は一歩も動くことなく場を制圧できる神通力のこと。中でも特筆すべきは“水を媒介に記憶を読みとる能力”で、水に触れることでその水一滴一滴が過去に経験したことを知ることができる。また碧自身の体も6割は水で構成されているため、水の経験を自身に宿すことができる。この能力で碧は異星人でありながら瞬時に日本語を理解し、カタコトながらに話す。
“水は生命を巡るもの。時に滴る雨水となり、時に誰かの血肉となりながら、様々な生命を経験し、その全てを覚えています”