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No.? “AS” 星の子どもたち
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わたしはこのお話を、おとぎ話みたいにはじめたかったのです。 そう、こんなふうに。 ———むかしむかしあるところに、ひとりの星の子がおりました。星の子は自分よりちょっと大きい星に住んでいました。そして、ここではひとりぼっちでした。 星の子は寂しくて仕方がありません。そこで星の子は船をつくり、宇宙の旅にでたのでした。 旅の途中、星の子は大小さまざまな星を訪れました。そこで見つけたすてきなものたちを船にのせてゆきました。 あるとき、星の子が訪れた空色の星で出会いがありました。 彼は星の子より大きな船をもち、たくさんのすてきなものをのせていました。ふたりは仲よくなり、それぞれの持つすてきなものを持ち寄ってあそぶようになりました。 ふたりがしていた遊びにはちゃんと物語がありました。持ち寄ったものだけでなく、ときには光や魔法も使って本格的なお人形遊びに発展しました。いつのまにか、空色の星は物語で溢れかえってしまいました。 そこでふたりは、物語を空に打ち上げることにしたのです。そして打ち上げられた物語たちは小さな星となり、輝きを放ちます。——— それは光となり、空を渡り、時を超え、場所を超え、電波に乗り、文字になり、詩になり、絵になり、今わたしたちのもとへ届いています。いくら時が経とうとも、この輝きが消えることは決してないでしょう。
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